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教習項目8【悪条件下での運転】

第2段階

1 夜間の運転

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1 前照灯と視界

[1]前照灯の照射範囲

  前照灯の光は、上向きで100メートル下向きで40メートル前方の障害物を確認できる程度の明るさである。

  夜間は基本、上向き(ハイビーム)で使用する。

[2]色による見え方の違い

  夜間は、黒っぽい服を着ている歩行者や自転車に乗っている人は見えにくいことがる。

[3]対向車のライトとげん惑

  夜間、対向車のライトを直接目に受けると、まぶしさのために一瞬見えなくなることがある。これをげん惑という。

  対向車のライトがまぶしいときは、視点をやや左前方に移して目がくらまないようにする

[4]蒸発(グレア)現象

  夜間に、自分の車のライトと対向車のライトで道路の中央付近の歩行者や自転車が見えなくなることがある。これを蒸発(グレア)現象という。

2 灯火をつけなければならない場合

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1 夜間などに道路を通行するとき

 夜間、道路を通行するときは前照灯車幅灯尾灯などをつけなければならない。昼間でも、トンネルの中や濃い霧の中などで50m(高速道路では200m)先が見えないような場所を通行する時も同じである。

2 夜間などに道路に駐停車するとき

 夜間、やむを得ず道路に駐停車するときは、非常点滅表示灯駐車灯又は尾灯をつけなければならない。昼間でも、トンネルの中や濃い霧の中などで50m先が見えないような場所に駐停車するときも同じである。

 しかし、道路照明などにより50m後方から見える場所に駐停車しているときや、停止表示器材を置いてい駐停車しているときは別である。

 ●高速道路の場合は、非常点滅表示灯、駐車灯、尾灯のいずれかをつけ、さらに停止表示器材を置く

3 点灯制限など

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2 行き違い時などでの前照灯の操作やげん惑の回避措置

① 前照灯は、交通量の多い市街地などを通行しているときを除き、上向きにして歩行者などを少しでも早く発見するようにする。

  対向車と行き違うときや他の車の直後を通行しているときは、前照灯を減光するか下向きに切り替えなければならない

3 見通しの悪い交差点などでの前照灯の操作

 見通しの悪い交差点やカーブの手前では、前照灯を上向きにするか点滅させて、他の車や歩行者に交差点への接近を知らせる

4 雨のときの運転

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1 視界

[2]窓ガラスのくもり止め(四輪車)

 雨のときは、エアコンやデフロスターを作動させたり、くもり止めスプレーなどを使用して視界をよくする。

 

[3]ライトの使用

 雨で視界が悪いときは、昼間でもライトをつける。

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2 路面のすべりやすさ

[1]速度を落とし車間距離は長めに

 雨のときは、路面がすべりやすくなり、速度が出ていると停止距離も長くなるため、晴れのときより速度を落とし、車間距離を長くとって走行する

[2]急発進、急ハンドルおよび急ブレーキの回避

 雨のときの急発進急ハンドル及び急ブレーキは、横すべりなどを起こしやすいため避ける。

 ブレーキは、エンジンブレーキを使用したり、ブレーキを数回に分けてかける。

[3]レール、鉄板などに注意

 ① 路面電車のレールがぬれているときは、タイヤがレールに対してなるべく直角に近い角度になるように横切る

 ② 工事現場の鉄板、マンホールなどがぬれている場合はすべりやすい

[4]ハイドロプレーニング現象

 路面が水でおおわれているときに高速で走行すると、タイヤが水上スキーのように水の膜の上を滑走することがある。これをハイドロプレーニング現象という。この場合、ハンドルやブレーキがきかなくなり、非常に危険である。

[Reference 参考]ハイドロプレーニング現象の防止と対応

 ① 摩耗していないタイヤを使用する。

 ② 空気圧を適正にしておく。

 ③ 雨のときは速度を控えめにして走行する。

 ④ 水のたまりやすい「わだち」を避けて走行する。

[5]深い水たまりの回避

   深い水たまりのある場所を通ると、ハンドルをとられたりブレーキがききにくくなることがある。

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3 歩行者などに対する気配り

 歩行者や自転車のそばを通るとき、泥や水をはねたりしないよう思いやりのある運転を心がける。

5 霧のときの運転

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1 前照灯などの使用

 霧のときは、前照灯または霧灯を早めに点灯し、中央線やガードレール、前車の尾灯を目安に、十分な車間距離を確保しながら速度を落として走行する。

 前照灯を上向きにすると、霧に乱反射して見通しが悪くなるため、前照灯は下向きにする。

6 道路状況の悪いときの運転

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1 ぬかるみ、砂利道などでの運転

 ① 低速ギアを使い、速度を一定に保ちながら通行する

 ② 急ブレーキや急加速、無理なハンドル操作をしてはいけない。

 ③ 土ぼこりの多い場所では、雨の降り始めは、スリップしやすい場合があるので特に注意する

 ④ 山道などでは、地盤がゆるんで崩れることがあるので、路肩に寄り過ぎないようにする。

2 雪道などでの運転

 雪が降っているときは、視界が悪く道路に雪が積もると非常に滑りやすくなるので、速度を落とし十分な車間距離を保って走行することが必要である。

[1]視界の低下

 前方50m先が見えないような場所を通過するときは、前照灯車幅灯尾灯などを点灯させる。

[2]タイヤチェーン、スタッドレスタイヤなどの使用

 タイヤチェーンは駆動輪に着けるスタッドレスタイヤは、全輪に使用する

[3]横すべりに注意(四輪車)

 急発進急ハンドル及び急ブレーキは、横すべりを起こす原因となるため、絶対に避けなければならない

[4]わだちの走行など

 雪道では、できるだけわだちを走行するのが安全である。

 

[Attention 注意]わだち

 車が通った後に残る溝状になった車輪の跡のこと。

[5]二輪車の留意事項

 ① 雪道や凍りついた道では大変すべりやすく危険である。二輪車の運転はなるべく控えるようにする。

7 非常時などの措置

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[1]故障や燃料切れなどで走れなくなったとき

 夜間にやむを得ず一般道路で駐車する場合は、非常点滅表示灯などをつけるか、四輪車の場合、停止表示器材を後方に置く。

 昼間に一般道路で駐車する場合も、四輪車の場合、停止表示器材を後方に置いたり、トランクを開けたりして駐車していることを表示する

[6]後輪が横すべりを始めたとき(四輪車)

 後輪がすべる方向に軽くハンドルを切り、車の向きを立て直す

8 大地震などのとき

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1 地震災害に関する警戒宣言が発せられたとき

 現在、東海地震に関して強化地域に指定されている地域に地震防災応急対策を実施することが緊急に必要であるときは、内閣総理大臣が警戒宣言を発することになる。その場合、車両の通行が禁止され又は制限される。

[1]車を運転中に警戒宣言が発せられたとき

 ① 地震の発生に備えて速度を十分に落とし、ラジオなどにより交通情報を聞き、その情報に応じて行動する。

 ② 車を置いて避難するときは、できるだけ道路外の場所に移動する。やむを得ず道路上に車を置いて避難するときは、道路の左側に寄せて駐車し、エンジンを止めエンジンキーはつけたままとするか運転席などの車内の分かりやすい場所に置き、窓を閉めドアはロックしないで、貴重品は携帯する

[2]車を運転中以外の場合に警戒宣言が発せられたとき

 津波から避難するためやむを得ない場合を除き、車は使用しないようにする。

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3 大地震が発生したとき

[1]車を運転中に大地震が発生したとき

 ① 走行中に大地震が発生すると、激しい振動を受けるので、できるだけ安全な方法により道路の左側に停止する。

 ④ 車を置いて避難するときは、できるだけ道路外の場所に移動する。やむを得ず道路上に車を置いて避難するときは、道路の左側に寄せて駐車し、エンジンを止めエンジンキーはつけたままか運転席などの車内の分かりやすい場所に置き、窓を閉め、ドアはロックしないで、貴重品は携帯する。

[2]車を運転中以外の場合に大地震が発生したとき

 ① 津波から避難するためやむを得ない場合を除き、避難のために車を使用しない

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5 武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律などによる交通規制が行われたとき

 武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律により、国民保護のための措置が的確かつ迅速に行われるようにするための緊急の必要があるときは、緊急通行車両以外の車両の通行が禁止、又は制限される。